とある講義でARMを知らない人が多かったためスマホなどの電子機器の多くに使われているARMについてご紹介したいと思います。
時間がない方は目次のまとめからご覧ください。
ARMとは?
・ソフトバンクの孫さんが買収したARM
・ほぼ全てのスマートフォンに搭載されているARM
・PS4やSwitchにも使われているARM
・Huawaiとの取引を中止したARM(2019年5月23日現在)
で、ARMってなに?
"Advanced RISC Machines"の略であり、1998年にARMホールディングスという社名にもなっている。
ARMは1990年に設立されたイギリスの会社でARMアーキテクチャという組込機や携帯電話などに特化し低消費電力のCPUアーキテクチャの設計とライセンス販売を主たる事業をしている会社となります。
※RISCとは?
(Reduced Instruction Set Computer、縮小命令セットコンピュータ)
命令の種類を減らし、回路を単純化して演算速度の向上を図るもの
なんかハード的なことをしているのは分かった。
次に、
ARMアーキテクチャって? CPUとどう違うの?
まず、CPUとは、

CPUとは、セントラル・プロセッシング・ユニットの略です。
CPUは「中央処理装置」といい、コンピュータ全体の処理や計算を行う場所であり、人間でいうところの「脳」にあたります。
また、「プロセッサ」や「マイクロプロセッサ」という言葉を聞いたことがあると思います。まず、プロセッサとは処理装置の総称のこと。マイクロプロセッサとはマイクロチップに実装されたプロセッサ(処理装置)のこと。そしてCPUはコンピュータのコア的役割を持つプロセッサ(処理装置)のことです。
そこでパソコンを買うときなどによく聞くCore i7、 Core i5、最近ではCorei9などが何なのかといいますと、インテルが製造するCPU用のマイクロプロセッサです。つまり、Corei7などが高性能だと計算などの処理速度が速く快適に使えるということです。
また、同じCPUでもPC用と組み込み用(PC以外の電子機器といっても過言ではない)があり、搭載されているCPUが少し異なります。
組み込み用CPUとは、
まず組み込みシステムとは、特定の機能を実現するために機械や装置等に組み込まれるコンピュータシステムである。
組み込み用CPUとは組込みシステムである洗濯機などの家電製品やスマホなどの電子機器に搭載されているCPUのことをいいます。
PC用途との違いですが、PC用のCPUは高性能を追求するため、消費電力の高いものが多いです。一方、例えば冷蔵庫のように一日中、一年中動作する組み込み機器になると、消費電力が高ければ電気代が跳ね上がってしまいます。そのため、組み込みシステムでは低消費電力であることが重視されます。また、PC用のCPUは、高性能で非常に高価格になります。しかし、家電製品などに高額なCPUを搭載するわけにいきませんので、組み込み用CPUは低消費電力であると同時に低コストであることが重視されるます。
組み込み用CPUとPC用CPUが分かったところで本題のARMアーキテクチャについて説明します。
ARMアーキテクチャとは、
ARMアーキテクチャ とは、ARMホールディングスの事業部門であるARM Ltdにより設計・ライセンスされている、組み込み機器や低電力アプリケーション向けに広く用いられている、プロセッサコアのアーキテクチャである。(wikipedia引用)
ARMアーキテクチャとは、Intel社のCorei7のように特定のメーカの特定のCPUシリーズを指すのではなく、CPUの”アーキテクチャ”のひとつです。マイクロプロセッサの設計や開発を行っている。イギリスのARM Ltd.によって策定され、CPUメーカ各社がライセンスを受けて製造しています。つまり、A社のARM、B社のARM、・・・のように各社それぞれのARMCPUが存在します。
つまり、ARMアーキテクチャとは低消費電力の組み込み用CPUアーキテクチャ(CPUの設計・構造)となります。
まとめ
・ ARMアーキテクチャとは、低消費電力のCPUアーキテクチャ(CPUの設計・構造)
・CPUとは、コンピュータの計算をする場所(人間の脳)
・組み込み用CPUとは、組込みシステムである洗濯機などの家電製品やスマホなどの電子機器に搭載されているCPU(低消費電力が求められる)
・組込みシステムとは、特定の機能を実現するために機械や装置等に組み込まれるコンピュータシステム
引用元
Nintendo Switch、ARMアーキテクチャ、ARMホールディングス